2017年6月22日木曜日

スギ花粉症の舌下免疫療法について

先週末、東京で開催された日本アレルギー学会に出席してきました。
近年増加しているアレルギー疾患について、知識の整理と共に新たな知見の発見もあり、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

我々の専門領域であるアレルギー性鼻炎については、数年前からスギ花粉症に対する舌下免疫療法が始まりました。
従来の治療は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出現したらそれを抑えるいわゆる対症療法が中心でしたが、この免疫療法とはアレルギーの原因であるスギ花粉を少しずつ体に投与することでアレルギー体質そのものを改善しようという治療法です。
実際にこの治療を行っている患者さんから、「この春は楽に過ごせた」というお声を頂戴することも多く、私自身その効果をあらためて実感しております。
花粉飛散時はこの治療を開始することはできませんが、飛散が終了した6月以降、治療開始可能です。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

従来のお薬による治療、今回お話しした免疫療法、他にレーザーなどによる鼻腔粘膜焼灼術などがアレルギー性鼻炎の治療法として挙げられますが、もちろん各々に長所と短所があり、個々の患者さんの状態に応じて最適な治療方法を提案できればと思います。